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パワエレコラム

2026年05月21日(木)

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モータ制御とは?速度・トルク・位置を制御する基本を解説【モータ制御シリーズ 入門②】

モータ制御とは、モータの速度・トルク・位置を目的に合わせて調整する技術です。本記事では基本的な考え方を解説します。

前回の記事( モータの種類とは?DCモータ・ACモータ・ブラシレスモータの違いを整理【モータ制御シリーズ 入門①】 )では、モータにはブラシ付きDCモータ、ブラシレスDCモータ、誘導モータ、同期モータ、ステッピングモータなど、さまざまな種類があることを整理しました。

モータは種類によって構造が異なり、適した動かし方も変わります。では、実際にモータを目的通りに動かすには、何をどのように制御すればよいのでしょうか。

本記事では、モータ制御の基本となる速度制御トルク制御位置制御の考え方を、初心者向けにわかりやすく解説します。

モータ制御とは?速度制御・トルク制御・位置制御の基本を初心者向けに解説

モータ制御とは、モータの回転速度やトルク、位置を目的に合わせて調整する技術です。

モータは電気を加えれば回転しますが、実際の装置では「ただ回ればよい」というわけではありません。用途に応じて、回転数を一定に保つ、必要な力を出す、決められた位置で止める、といった制御が必要になります。

たとえば、ファンでは回転速度を調整することが重要です。電気自動車では、加速時に必要なトルクを出すことが求められます。ロボットや搬送装置では、決められた位置まで正確に動かすことが重要になります。

モータ制御の目的(速度制御・トルク制御・位置制御)
図① モータ制御の目的(速度制御・トルク制御・位置制御)

モータ制御はなぜ必要なのか?速度・トルク・位置制御との関係

モータ制御が必要になる理由は、機器ごとに求められる動きが異なるためです。

同じモータでも、ゆっくり静かに回したい場合もあれば、素早く加速させたい場合もあります。また、負荷が変わっても回転速度を一定に保ちたい場合や、狙った位置で正確に停止させたい場合もあります。

このような動きを実現するためには、モータに加える電圧や電流を調整し、必要に応じてセンサ情報を使いながら制御する必要があります。

つまり、モータ制御は、モータを「回す」だけでなく、目的に合わせて「思い通りに動かす」ための技術です。

モータ制御では何を調整するのか?速度制御・トルク制御・位置制御を整理

モータ制御では、主に速度制御トルク制御位置制御を制御します。それぞれの目的によって、制御の考え方や必要な精度が変わります。

速度制御とは?モータ回転数を一定に保つ制御

速度制御は、モータの回転速度を目的の値に保つ制御です。

たとえば、ファンやポンプでは、必要な風量や流量に合わせてモータの回転速度を調整します。エアコンや換気装置では、負荷や運転状態に応じて回転速度を変えることで、省エネや静音化につなげることができます。

速度制御では、負荷が変わっても回転速度を安定させることが重要です。

トルク制御とは?モータの回転力を調整する制御

トルク制御は、モータが発生する回転力を調整する制御です。

トルクとは、モータが負荷を回そうとする力のことです。電気自動車では、加速時に大きなトルクが必要になります。産業機器では、加工や搬送の状態に応じて、適切なトルクを安定して出すことが求められます。

トルクはモータ電流と深く関係しているため、高精度なトルク制御では電流を細かく制御することが重要になります。

位置制御とは?モータを狙った位置で停止させる制御

位置制御は、モータを決められた位置まで動かし、正確に停止させる制御です。

ロボット、工作機械、搬送装置、プリンタなどでは、モータの回転角度や移動量を正確に制御する必要があります。

位置制御では、現在位置を確認しながら、目的の位置に近づくようにモータを制御します。ステッピングモータやサーボモータが使われる場面では、この位置制御が特に重要になります。

オープンループ制御とクローズドループ制御の違いとは?

モータ制御には、センサ情報を使うかどうかによって、オープンループ制御クローズドループ制御という考え方があります。

オープンループ制御は、モータの実際の状態を細かく確認せず、あらかじめ決めた指令に従って動かす方法です。構成が比較的シンプルで扱いやすい一方、負荷変動や外乱の影響を受けやすい場合があります。

クローズドループ制御は、速度や位置、電流などをセンサで確認しながら、目標値に近づくように調整する方法です。構成は複雑になりますが、より高精度で安定した制御が可能になります。

オープンループ制御とクローズドループ制御の比較
図② オープンループ制御とクローズドループ制御の比較

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