2026年07月15日(水)
- 評価・試験
回生電源とは?仕組みやメリット、活用分野について解説【電源評価シリーズ②】
回生電源とは?仕組みやメリット、活用分野について解説【電源評価シリーズ②】
回生電源とは
回生電源(双方向直流電源)とは、負荷から戻ってくる電力を熱として消費するのではなく、回収したエネルギーを構内配電を介して施設内で有効活用できる電源装置です。
従来の試験設備では、放電時に発生するエネルギーを抵抗器などで熱として消費する方式が一般的でした。しかし近年は、省エネルギーや設備運用コスト削減の観点から、回生機能を備えた電源システムの導入が進んでいます。
特にEV用バッテリや蓄電池の評価試験では大きな電力を扱うため、回生電源のメリットが注目されています。
回生とは何か

回生とは、試験中に発生したエネルギーを回収し、構内配電を介して施設内設備で有効活用する仕組みです。
回生とは、機器から発生したエネルギーを回収して再利用する技術です。
例えばバッテリの放電試験では、従来は放電時に発生したエネルギーを抵抗器で熱として消費していました。
一方、回生電源(双方向直流電源)では、回収したエネルギーを構内配電を介して施設内設備で有効活用(構内回生)できます。一般的な回生では電力系統へ戻す方式もありますが、Mywayプラスの回生型直流電源は構内回生を想定した電源装置です。
回生電源のメリット
消費電力の削減
回収したエネルギーを施設内で有効活用できるため、試験設備全体の消費電力を削減できます。
大容量バッテリの評価試験では特に効果が期待できます。
発熱の低減
エネルギーを熱として消費しないため、設備から発生する熱を抑制できます。
空調負荷の軽減
発熱量が減ることで、試験室の空調負荷も軽減されます。
環境負荷の低減
エネルギーを有効活用できるため、省エネルギー化やCO₂排出量削減にも貢献します。
回生電源の主な用途
バッテリ充放電試験
EV用バッテリや蓄電池の評価試験で広く利用されています。
サイクル試験
長期間の充放電試験において、電力消費を抑えながら評価を実施できます。
蓄電システム評価
家庭用・産業用蓄電池の性能評価にも活用されています。
電源評価試験
各種電源装置や電力変換機器の評価にも利用されています。
回生電源を選定する際のポイント
回生電源を選定する際には、次の項目を確認することが重要です。
- 電圧・電流レンジ
- 回生効率
- 制御精度
- 応答性能
- 拡張性
また、試験対象や評価内容に適した容量を選定する必要があります。
Mywayの評価ソリューション
Mywayプラスでは、pCUBEシリーズ(回生型直流電源・双方向直流電源)をはじめ、EV用バッテリや蓄電池の評価に対応した各種評価ソリューションを提供しています。(弊社製品 pCUBE®)
回生技術を活用することで、構内回生によりエネルギーを有効活用しながら、省エネルギーと効率的な評価試験の両立をサポートしています。
また、研究開発用途から各種評価試験まで幅広いニーズに対応しています。
まとめ

回生電源(双方向直流電源)の特徴やメリット、活用用途をまとめた概要図です。
回生電源(双方向直流電源)は、試験中に発生するエネルギーを構内で有効活用(構内回生)できる電源システムです。
従来のようにエネルギーを熱として消費するのではなく、構内配電を介して施設内の設備で有効活用することで、消費電力の削減や発熱の低減、省エネルギー化に貢献します。
EV用バッテリや蓄電池の評価試験をはじめ、さまざまな電源評価用途で活用されており、試験設備全体の運用効率向上にも役立っています。
評価試験の効率化や省エネルギー化を検討する際には、回生電源の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
関連製品
pCUBE MWCDS 回生型直流電源 50kW~ pCUBE グリッドエミュレータ pCUBE z120
セル、モジュール、パックなど幅広い容量帯のバッテリ充放電システムを取り扱っています。
用語について
※回生電源は双方向直流電源(双方向電源)とも呼ばれます。本記事では同義の意味で使用しています。Mywayプラスでは「回生型直流電源(双方向直流電源)」として製品を展開しています。