インバータ制御・モータ制御・パワエレ開発に関する技術FAQ
本記事では、モータ制御、三相モータ、通電方式、ベクトル制御、dq変換など、モータ制御シリーズで解説している内容をFAQ形式で整理しています。
モータ制御を学び始めた方から、インバータ制御やパワーエレクトロニクス開発に関わる方まで、基礎知識の確認にご活用ください。
本FAQで解説する技術テーマ
- モータ制御
- モータの種類
- 三相モータ
- U相・V相・W相
- 120度通電
- 正弦波駆動
- ベクトル制御
- dq変換
モータ制御とは何ですか?
モータ制御とは、モータの回転速度やトルク、位置を目的に合わせて調整する技術です。
モータは電気を加えれば回転しますが、実際の装置では「ただ回ればよい」というわけではありません。用途に応じて、回転数を一定に保つ、必要な力を出す、決められた位置で止める、といった制御が必要になります。
つまり、モータ制御は、モータを「回す」だけでなく、目的に合わせて「思い通りに動かす」ための技術です。
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モータにはどのような種類がありますか?
モータにはさまざまな種類があり、電源の種類や構造、回転の仕組みによって分類されます。
代表的なものとして、DCモータ、ACモータ、ブラシレスDCモータ、誘導モータ、同期モータ、ステッピングモータなどがあります。
それぞれのモータは特徴が異なり、用途や求められる性能に応じて使い分けられます。
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三相モータとは何ですか?
三相モータとは、U相・V相・W相という3つの巻線に電流を流して回転するモータです。
三相モータでは、固定子にあるU相・V相・W相の巻線に電流を流すことで磁界を作ります。そして、その磁界の向きを変化させることで、回転子を回転させます。
三相モータを理解するうえで重要なのは、「電流を流すと磁界が生まれること」と、「U相・V相・W相への電流の流し方によって、モータの回り方が変わること」です。
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U相・V相・W相とは何ですか?
U相・V相・W相とは、三相モータにある3つの巻線のことです。
三相モータの固定子には、電流を流すための巻線が配置されています。この巻線は大きく3つのグループに分かれており、それぞれをU相、V相、W相と呼びます。
これら3つの相に電流を流すことで、それぞれの巻線が磁界を発生します。
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三相モータはなぜ回転するのですか?
三相モータは、固定子に発生する磁界と、回転子の相互作用によって回転します。
固定子側のU相・V相・W相に電流を流すと、固定子に磁界が発生し、回転子の磁石がその磁界に引き寄せられます。
さらに、電流を流す相や向きを順番に切り替えると、固定子が作る磁界の向きも変わります。回転子は、その磁界を追いかけるように回転します。
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通電方式とは何ですか?
通電方式とは、モータの各相にどのような電流を流すかを決める方法です。
三相モータでは、U相・V相・W相に電流を流すことで磁界を作ります。この磁界の向きを変化させることで、回転子を連続的に回転させます。
代表的な通電方式には、120度通電、正弦波駆動、ベクトル制御があります。
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120度通電とはどのような方式ですか?
120度通電とは、U相・V相・W相のうち2つの相に電流を流し、残りの1相には電流を流さない状態を順番に切り替えて、モータを回転させる方式です。
通電する相の組み合わせが変わると、固定子の中にできる磁界の向きも変わります。回転子は、その磁界の向きを追いかけるように動くため、結果として回転します。
120度通電では、磁界の向きが段階的に変化することが特徴です。
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正弦波駆動とはどのような方式ですか?
正弦波駆動とは、U相・V相・W相に正弦波状の電流を流し、磁界の向きをなめらかに変化させる方式です。
正弦波駆動では、三相に流す電流をなめらかに変化させます。U相・V相・W相には、タイミングが少しずつずれた電流を流します。
その結果、モータ内部にできる磁界の向きもなめらかに変化し、回転子もよりスムーズに回転しやすくなります。
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ベクトル制御とは何ですか?
ベクトル制御とは、モータに必要なトルクを出すために、三相に流す電流を細かく調整する制御方式です。
ベクトル制御では、モータの状態に合わせて「どれくらいのトルクが必要か」「そのためにどのような電流を流せばよいか」を考えながら制御します。
そのため、電気自動車や産業機器、サーボ用途など、高精度な制御が求められる場面で使われています。
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ベクトル制御のメリットは何ですか?
ベクトル制御の大きなメリットは、モータを高精度に制御しやすいことです。
- 必要なトルクに合わせて電流を調整できるため、負荷が変わったときにも応答しやすい
- 低速でも安定して回転させやすい
- 振動やトルクの変動を抑えやすい
- 効率のよい運転につなげやすい
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dq変換とは何ですか?
dq変換とは、U相・V相・W相で表される三相電流を、ベクトル制御で扱いやすい形に変換する考え方です。
ベクトル制御では、この三相電流をそのまま扱うのではなく、制御しやすい形に見直します。そのために使われるのがdq変換です。
dq変換を使うことで、時間とともに変化していた三相電流を、制御上は一定値に近い形で扱いやすくなります。
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なぜdq変換が必要なのですか?
dq変換を使うことで、時間とともに変化していた三相電流を、制御上は一定値に近い形で扱いやすくなります。
三相電流をd軸電流・q軸電流として見直すことで、ベクトル制御では、必要なトルクに合わせた電流調整を行いやすくなります。
そのため、dq変換はベクトル制御を理解するうえで重要な考え方になります。
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Mywayプラスでは、モータ制御・インバータ制御・パワーエレクトロニクス開発に関する技術情報を定期的に発信しています。
本コラムでは、モータ制御の基礎から評価環境の構築、制御アルゴリズムの開発まで、実務に役立つ内容をわかりやすく解説しています。
また、展示会や技術セミナーへの出展・参加も行っています。実機デモや製品紹介を行う機会もありますので、ぜひ最新情報をご確認ください。
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