2026年06月17日(水)
- 評価・試験
バッテリ劣化試験とは?電池の寿命や性能低下を評価する試験を解説【バッテリ評価シリーズ③】
本記事は、
「バッテリサイクル試験とは?寿命評価や評価項目をわかりやすく解説」
の続編です。
前回は充放電を繰り返した際の寿命評価について解説しましたが、本記事ではバッテリ劣化試験について詳しく解説します。
バッテリ劣化試験とは?
バッテリ劣化試験とは、バッテリを長期間使用した際に発生する性能低下や特性変化を評価する試験です。
リチウムイオン電池をはじめとする二次電池は、使用回数や保管環境、温度条件などによって徐々に性能が低下します。
EV(電気自動車)や蓄電システムでは長期間にわたり安定した性能が求められるため、開発段階から劣化特性を把握することが重要になります。
なぜ劣化試験が必要なのか?
バッテリは新品時の性能だけで評価できるものではありません。
例えば、
- 容量はどの程度低下するのか
- 内部抵抗はどのように変化するのか
- 使用環境によって寿命は変わるのか
- 安全性に影響はないのか
といった項目を確認する必要があります。
劣化試験を実施することで、製品寿命の予測や品質向上につなげることができます。
バッテリが劣化する主な要因とは?
充放電の繰り返し
バッテリは充放電を繰り返すことで内部材料が変化し、徐々に性能が低下します。
EVや蓄電池では特に重要な劣化要因の一つです。
高温環境
高温状態での使用や保管は、バッテリの劣化を加速させる原因となります。
過充電・過放電
適切な範囲を超えた充放電は、バッテリ寿命を短くする可能性があります。
長期間の保管
使用していなくても、時間の経過とともに性能が低下する場合があります。
劣化試験では何を評価するのか?
容量低下
バッテリが蓄えられるエネルギー量の変化を評価します。
新品時と比較してどの程度性能が低下したかを確認します。
内部抵抗の変化
内部抵抗が増加すると発熱や出力低下の原因になります。
出力性能
高負荷時に必要な電力を供給できるかを確認します。
劣化速度
使用条件によってどの程度の速度で性能が低下するかを評価します。
EV開発ではどのような劣化試験が行われているのか?
EVではバッテリ性能が航続距離や車両価値に直結します。
そのため、
- 高温環境試験
- 低温環境試験
- 長期サイクル試験
- 急速充電耐久試験
などが実施されています。
また、近年では全固体電池など次世代電池の開発でも劣化特性評価が重要視されています。
劣化試験システムにはどのような機能が求められるのか?
劣化試験は長期間に及ぶことが多いため、
- 高精度な充放電制御
- 安定した連続運転
- 大量データの自動収集
- 回生機能による省エネルギー化
などが求められます。
試験期間が長いほど、設備の信頼性も重要になります。
Mywayのバッテリ評価ソリューションとは?
Mywayプラスでは、EV用バッテリや蓄電池の評価に対応した充放電試験システムを提供しています。
長期間の劣化試験にも対応し、回生技術を活用することで効率的な評価環境の構築が可能です。
また、研究開発用途から各種評価試験まで幅広い用途に対応しています。
まとめ|バッテリ劣化試験で何がわかるのか?
バッテリ劣化試験は、電池の寿命や性能変化を把握するために欠かせない試験です。
EVや蓄電システムの普及に伴い、その重要性はますます高まっています。
適切な試験設備を活用することで、長期的な性能変化を正確に評価し、信頼性の高い製品開発につなげることができます。

バッテリ劣化試験とは?電池の寿命や性能低下を評価する試験を図解