2026年07月08日(水)
- 評価・試験
双方向電源とは?仕組みやメリット、活用分野について解説【電源評価シリーズ①】
双方向電源とは
双方向電源とは、電力を供給するだけでなく、負荷側から戻ってくる電力を吸収できる電源装置です。
一般的な直流電源は機器へ電力を供給することが主な役割ですが、双方向電源は充電と放電の両方に対応できるため、バッテリ評価やEV開発などの分野で広く活用されています。
近年は電動化の進展に伴い、双方向電源への需要が高まっています。
双方向電源の仕組み
通常の電源は電力を一方向に供給します。
一方、双方向電源は電力の流れを双方向で制御できるため、
- 電源として電力を供給する
- 電子負荷として電力を吸収する
という2つの役割を1台で実現できます。
例えばバッテリ評価では、
- 充電時は電力を供給する
- 放電時は電力を吸収する
ことで、充放電試験を効率的に行うことができます。
双方向電源のメリット
1. 1台で充放電試験が可能
電源装置と電子負荷を個別に用意する必要がなく、設備をシンプルに構成できます。
2. 試験効率の向上
充電と放電をシームレスに切り替えられるため、試験時間の短縮につながります。
3. 省スペース化
複数の装置を設置する必要がなく、設備スペースを削減できます。
4. エネルギーの有効活用
回生機能を備えた双方向電源では、放電時のエネルギーを電力系統へ戻すことが可能です。
双方向電源の主な用途
バッテリ評価
リチウムイオン電池や全固体電池の充放電試験に利用されます。
EV開発
車載バッテリや駆動システムの評価試験に活用されています。
蓄電システム評価
家庭用・産業用蓄電池の性能評価に利用されています。
電源評価試験
各種電源装置や電力変換機器の評価にも活用されています。
双方向電源を選定する際のポイント
双方向電源を選定する際には、
- 電圧範囲
- 電流容量
- 応答速度
- 制御精度
- 回生機能の有無
などを確認することが重要です。
また、試験対象や用途に応じて適切なシステム構成を検討する必要があります。
Mywayの評価ソリューション
Mywayプラスでは、双方向電源として回生型直流電源(双方向直流電源)「pCUBEシリーズ」を提供しています。
充放電試験やバッテリ評価、EV開発、各種電源評価試験など幅広い用途に対応し、高効率な回生機能を活用した省エネルギーで高精度な試験環境の構築をサポートします。
なお、pCUBEは独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE)様への導入実績もあり、大型蓄電池システムの試験評価施設にて、充放電試験用途としてご利用いただいております。
まとめ
双方向電源は、電力の供給と吸収の両方を行える電源装置です。
バッテリ評価やEV開発をはじめ、さまざまな分野で活用されており、試験効率の向上や省エネルギー化に貢献します。
用途や評価対象に応じて適切な双方向電源を選定することが重要です。
関連製品
pCUBE MWCDS 回生型直流電源 50kW~ pCUBE グリッドエミュレータ pCUBE z120
セル、モジュール、パックなど幅広い容量帯のバッテリ充放電システムを取り扱っています。

双方向電源の仕組み、メリット、主な用途、選定時のポイントをまとめたイメージ図