 
            2024年01月24日(水)
- PSIM Cafe
PSIMをPythonで使う方法
最終更新日:2025/10/21
PSIM 2023.1でPythonに対応しました。
PSIMではコマンド実行、script実行(PSIMの独自言語)ができますがPythonでも実行することができるようになりました。
Python環境はすでに使っている環境があればそちらをご利用いただけますが、
ここではComposeを使う方法でご紹介します。
■実行環境
PSIM 2025.1
Compose 2025.1
■利用手順
- PSIM 2025.1をインストール
- Compose 2025.1をインストール
- PSIMのPython APIをインストール
- ComposeからPSIMで用意されているPythonのファイルを実行
■その他
- ModuleNotFoundError が出たときの対処法
- smvファイル生成とSimViewを起動させる方法
利用手順
1.PSIM 2025.1をインストール
Altair Oneにログインし、Market Placeからインストーラをダウンロードします。

ダウンロードしたインストーラを実行し、インストーラの手順に従いインストールします。
2.Compose 2025.1をインストール
こちらもAltair OneのMarket Placeからダウンロードします。

こちらも手順に従いインストールします。
3.PSIMのPython APIをインストール
PSIM Ver.2025.1を起動し、メニューのオプション→パス設定を開きます。

Python.exeのフォルダを設定します。
Composeをインストールすると一緒に下記のフォルダにPythonがインストールされるので、下記のフォルダを設定します。
C:\Program Files\Altair\2025.1\common\python\python3.8\win64\python.exe
「Install psimapipy」ボタンをクリックし、PSIMのPython APIをインストールします。

インストールが成功したという内容のメッセージが出たら「OK」を押してください。

4.ComposeからPSIMで用意されているPythonのファイルを実行
Composeを起動します。
左上に「ファイルを開く」(アイコンの中央)メニューをクリックします。

PSIM用のサンプルのPythonファイルは下記に保存されています。
C:\Altair\Altair_PSIM_2025.1\Python\Samples
デフォルトではComposeのファイル(.oml)を表示するようになっているのでPythonの拡張子を選択するとファイルが見えるようになります。
今回は「Demo_PsimSimulate.py」を開きます。

ファイルを開いたら「開始」のボタンをクリックして実行します。

実行が完了するとPythonウィンドウに結果が出力されます。

「Demo_PsimSimulate.py」の中ではいくつかのパターンのシミュレーションを実行しているので、
下記フォルダー内にcsvやtxtのフォーマットの結果が保存されています。
C:\Altair\Altair_PSIM_2025.1\Python\Samples\PythonTest\graphs
smvファイル生成とSimViewを起動させるためにはこちらの操作が必要になります。
その他
・エラー(ModuleNotFoundError)が出たときの対処法
このエラーは、モジュールがインストールされていない、またはPythonの環境設定が正しくない場合に起こります。

PSIMのPythonAPIのライブラリパスが正しく設定されているか確認が必要です。
コマンドプロンプトにて、インストールしたpsimapipyのインストール先をご確認ください。
下記コマンドにてpsimapipyのインストール先を確認できます。
“C:\Program Files\Altair\2025.1\common\python\python3.8\win64\python.exe” -m pip show psimapipy
Locationに表示されたものが、psimapipyのインストール先です。
(水色の枠がコマンド、赤枠がpsimapipyのインストール先)

続いてComposeのpython windowにて登録済みのパスを確認します。
先程コマンドプロンプトにて確認したパス含まれていない場合は、パスを追加する必要があります。
下記コマンドにてパスを確認してください。
import sys
sys.path

下記コマンドにてパスを追加します。
パス名にはコマンドプロンプトで確認した、psimapipyのインストール先を入力してください。
sys.path.append(r’パス名’)
今回のパス名 c:\users\1459\appdata\roaming\python\python38\site-packages

パスが追加されたことを確認できたら、開始のボタンをクリックし実行します。
環境設定が正しく行えている場合は、Pythonウィンドウに結果が出力されます。

・smvファイル生成とSimViewを起動させる方法
「Demo_PsimSimulate.py」にて、smvファイル作成とSimViewを起動させるためには下記操作が必要になります。
84行目 Simview の値を -1 → 1に変更します。
変更前

変更後

Simview の値を変更後、ファイル → 保存を実行します。

保存が完了後、「開始」のボタンをクリックして実行します。

シミュレーションが終了するとSimViewが起動します。
またフォルダー内に結果が保存されています。


ご興味のある方はぜひお試しください。



