- TOP
- PSIM オプションモジュール Motor Control Design Suite
モータ制御用の回路の自動生成
Motor Control Design Suiteでは、ユーザが最上位のシステム仕様を決定するだけで、最大トルク制御および弱め磁束制御を持つ線形/非線形PMSMおよび誘導機の駆動システムの完成したモデルを生成することができます。
特長
新しく追加されたMotor Control Design Suiteは、モータ制御用のシステムを設計し、シミュレーションするプロセスを大幅に短縮します。
下図のように、わずか2つのステップで回路が自動的に生成されるため、ユーザが自分で回路を描く必要がありません。検討や設計の手間を省くことができるので、工数の大幅な短縮が可能です。設計された回路は、ユーザが自由に変更することができます。
Motor Control Design Suiteには、誘導機および線形/非線形PMSM用の設計用のテンプレートがあらかじめ用意されています。
一例として、非線形PMSM用の設計テンプレートには、空間ベクトル制御、電流制御、最大トルク制御、弱め磁束制御、ダイナミックトルクリミット制御、そして速度制御が含まれています。複数の制御ループ(電流ループや速度ループ)を含んだシステムに加え、モータパラメータは電流の状態により変化します。これらすべての要素が複雑に絡み合っていることが、モータ駆動システムの制御設計を非常に難しいものにしています。
しかし、Motor Control Design Suiteが、このようなモータ駆動システムの制御設計を非常に簡単なものに変えてくれます。ユーザが上位の仕様を入力するだけで、Motor Control Design Suiteがすべての制御器を自動的に設計します。ユーザは瞬時に完全で機能的なモータ駆動システムを手に入れることができるのです。
モータ駆動システムはDC バス、3相電圧型インバータ、モータ、制御器、機械負荷で構成されています。例として、非線形PMSMモータ駆動用の設計テンプレートのインタフェースを以下に示します。
各ブロックのパラメータが入力されると、運転条件に基づいてすべての制御器のパラメータが設定された状態で回路が生成され、そのままシミュレーションを実行することができます。
主な対象と用途
■システムエンジニア向け:モータ駆動システム全体の仕様評価
■システムエンジニア向け:主なサブシステム-例としてDCバス、3相電圧型インバータ、モータと制御器-同士の相互作用を理解しやすくします。
■回路設計者向け:サブシステムの詳細なハードウェア/ソフトウェアの仕様を構築
■回路設計者向け:ハードウェアの構成の検討や設計
■ソフトウェア/制御のエンジニア向け:制御アルゴリズムやDSP制御ソフトウェアの開発
システム構成
■誘導機と制御器
■線形または非線形PMSMと制御器
Motor Control Design Suiteがあれば、複雑なモータの制御器を設計する業務を非常に簡単に行うことができます。
さらに、PSIMの自動コード生成機能(SimCoder)を追加することで、ユーザはMotor Control Design Suiteでモータ駆動システムを設計したのち、シミュレーションで評価し、さらにコードを自動生成し、DSPに実装まで行えるようになります。 そのため開発工程を非常にスピードアップすることが可能になるのです。
本モジュールの動作に必要な構成
- PSIM Professional
- Motor Drive Module
- Digital Control Module
- Motor Control Design Suite