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- PSIM オプションモジュール(連成) MagCoupler Module
JMAGと直接連成
MagCoupler Moduleでは、PSIMと電磁界解析ソフトウェアJMAGとの直接連成シミュレーションを行なうことができます。
JMAGで設計したモデルをPSIM回路内で利用することができ、より詳細なシミュレーションを行なうことができるとともに、同時に電磁界解析をも行なうことができるようになります。
*本製品の使用には、JSOL社製 JMAG の購入が必要です。
特長
回路シミュレーションと電磁界解析の結果を取得可能
モータの設計段階で、実際に回路に組み込んだ際の特性の確認や、モータの電磁界解析ができます。
連成のメリット
JMAGで設計したモデルをPSIMの回路内で利用した場合の回路シミュレーションを行なうことができます。
また、新しい原理のモデル(ex.多相モータ)や、非線形な特性のモデル(ex.コギングトルクの大きなモータ)など、モータの複雑な現象の解析ができるようになります。さらに、MagCoupler-DLブロックを利用することで、高速に解析を行うことが期待できます。
このモジュールを追加したPSIMでシミュレーションを実行すると、JMAGと同時にシミュレーションを行ない、回路シミュレーション結果だけでなく、電磁界解析の結果も取得可能となります。
MagCoupler ModuleとMagCoupler-RT Moduleの違い
MagCoupler Moduleでは、JMAGと直接連成を行い、回路シミュレーションと電磁界解析が同時に行えます。
MagCoupler-RT Moduleでは、JMAGの機能群にあるJMAG-RTのデータファイルとリンクすることができます。
連成シミュレーション
連成シミュレーションブロックの種類
電気回路のPSIMとモータなどのJMAGで求められるサンプリング周期の違いによってブロックを使い分けることができます。
使用するブロックによる違い
方式 | シミュレーション可能なモデル | PSIM | JMAGシミュレーション結果の出力 | |
解析時間 | モデル特性の再現 | |||
JMAGとの連成 (MagCouplerブロック) |
全てのモータ | × (76[min]) |
○ | ◎ |
JMAGとの連成 (MagCoupler-DLブロック) |
全てのモータ | △ (6[min]) |
○ | ○ |
PSIMの理想モデル (Motor Drive Module) |
全てのモータ (モデルが提供されているものに限る) |
◎ (2[sec]) |
× | × |
操作の流れ
①モデルの作成(JMAG Studio / JMAG Designer)
はじめに、形状・材料・要素・条件などの設定をJMAG StudioまたはJMAG Designerにて行います。
②ファイルの生成(JMAG Studio / JMAG Designer)
次に、JMAG StudioまたはJMAG Designer内にてXMLファイル、JCFファイルの生成を行います。
③ブロックの配置(PSIM)
PSIM上でMagCoupler、もしくはMagCoupler-DLブロックを用途により配置。
④読込ファイルの設定(PSIM)
JMAG StudioまたはJMAG Designer内にて生成したファイルを読み込む設定を行います。
連成シミュレーション結果の比較
この回路を用いてMagCoupler-DLとPSIMの理想モデルのシミュレーション結果を比較します。
連成シミュレーション結果
素子
このモジュールで使用できる素子